WordPress始めたけど、ちょうどいいテーマが見つからない!そんな方のために、テーマの探し方をまとめました。
あとGPLというライセンスについても少し触れています。
目次
WordPressとテーマについて前提知識
世界のWordpressテーマ
WordPressは世界的にシェアが広く、世界中で多くの人が利用しています。ですので、基本的に、海外テーマのほうが選択しが圧倒的に(10倍くらい)多く、機能が揃っているものが多いです。
国内で日本語で探すより、英語でものを探したほうが良いものを見つけられると思います。すこし視野を広げて、海外を含めて探しましょう。
安全にWordpressテーマを探す
テーマは、英語で「theme」と呼ばれます。「Wordpress theme」などのワードで検索すると、非常に多くのテーマに関するサイトが検索できます。
注意が必要なのは、これらすべてのテーマが、有益とは限りません。テーマは基本的には、プログラムです。作り手によっては、ハッキングに対して、脆弱な危険な状態になってしまいますし、悪意をもったつくり手が危険なコードを仕込んでいる可能性も否定できません。
これらのリクスを避けるため、基本的には、はじめは「テーマの配布サイト、販売サイト」でテーマを探すのが最も安全です。
テーマの配布サイトには、有料・無料テーマを含め、多くのテーマが公開されています。
このような配布サイトでは、運営側が、テーマの公開前に一定のレビュープロセスを敷いている場合が多いです。ここで危険なコードを見逃すと、ホスティングサイトの信用に関わりますので、安全で一定の品質を確保したものだけが、配布サイト上で公開されているという事になります。
それでは、代表的なホスティングサイトを見ていきます。
WordPressテーマの配布サイトで探す
1)Wordpress公式・テーマディレクトリ
URL: https://wordpress.org/themes/
特に説明は不要ですが、Wordpressの管理画面から検索できるテーマです。無料・有料の両方が存在します。
上記の、公式Wordpressサイトで同じものが公開されています。ここでは、完全GPLのものしか配布されていません。完全GPL準拠のテーマだけが、このサイトで公開できます。
ホストされているテーマ数は、この記事の執筆時点で、4600程度です。
※「完全GPL準拠」とは、テーマにふくまれる全てのファイルがGPLである、という事です。これ関しては、この記事の下の方で解説しています。
2)Theme Forest
世界で、最も規模の大きいテーマサイトです。帽体な選択肢があります。
ホストされているテーマ数は、この記事の執筆時点で、9000程度です。ただし、こちらは多くが有料のテーマとなっています。
おおよそ2000円〜8000円程度のレンジで購入できます。かならずDemoが見られますので、もし気に入ったものがあれば、買ってしまって失敗はないと思います。
また、公式のテーマディレクトリと比べると、ライブプレビュー機能で、見られる範囲が広く、検討が行いやすいと思います。
また、このホスティングサイトは、GPL完全準拠ではなく、独自に、このthemeForest独自の別のライセンスによって制約を受けます。最も大きな影響は、「1サイトでしか使えない」といったところだと思います。
ThemeForestライセンス:https://themeforest.net/licenses/standard
3)Template Monster
URL: https://www.templatemonster.com/wordpress-themes.php
こちらも同じく大規模なテーマの販売サイトです。とくに言及することはないですね・・。
WordPressテーマ開発会社を決めて探す
テーマの販売サイト以外でも、メジャーなテーマ制作会社は、種類が豊富で、品質の高いテーマを販売しています。
Elegant theme:
以上、もっとも代表的なWordpress テーマの探し方でした。
WordPressテーマのライセンスについて
WordPressテーマのライセンス
インターネットから入手できるWordpressのテーマは、大きく分けて2種類にわけられます。1つは「完全GPL」、もう一つはそうでないものです。
GPLとは、正式はGNU General Pubic License とよばれ、オープンソースを保証するライセンス規約です。Wordpress本体は、このライセンス規約の下で配布され、Wordpressの利用者(使用者、開発者)は必ずライセンスの制約を受けます。
GPLって何?テーマの著作権とライセンスについて
GPLは「有料かどうか」を定めるものではありません。GPLのもっとも重要な条項は
- GPLは、その対象物の使い方にいかなる制約も設けない
- GPLで配布されたもの(およびからその派生物)は、すべてGPLで配布しなければならない
という約束です。「使い方」とは、「再配布、販売、改変、複製」などのいかなる用途も含みます。Wordpressはこれにより、テーマのプログラム権利を独占を禁止し、オープンソース制を保っています。
完全GPL準拠とは
少し複雑にしているのが、厄介なのが、ワードプレステーマ内のファイルには、ワードプレスの派生物とそうでないものが混在する可能性があります。
PHPで書かれたソースコードは、Wordpressコアコードなしに動作せず、それはWordpressの派生物に違いありません。
しかしたとえばそのテーマ内で使用される画像や、レイアウトを定めるCSSファイルは、Wordpressコアから派生しているとは言えません。(ワードプレスなしにも、価値を持つ、デザイン的要素だと言えます。)また、独立して動作するJavascriptプラグイン、ライブラリなどは「Wordpressコアの派生物」の定義から完全に外れます。
ですので、配布者の意図によっては、「ソースコードはGPLです。でも、画像やデザインは私の著作物で、それらの無断複製や再利用を禁止します。」という事が言えてしまいます。
「完全GPL」とは、テーマファイルにふくまれるファイルがすべてGPLである事です。すなわちテーマの全てのファイルが自由に使える事を意味します。
テーマ販売サイトのライセンス
ワードプレス公式配布サイトでのテーマの公開は、「GPL完全準拠」が条件ですので、、純粋に「テーマの購入」に料金を貸しており、購入後のテーマ内のファイルの取扱は、完全に購入者の自由です(もちろんGPLの制約を受けます)
一方で、テーマ販売サイトでは、ソースコードをGPLとしながら、それ以外のコンテンツの再配布を禁止している場合が多いです。
もしあなたが、テーマを売ってビジネスをしようとしているなら、やはり、再配布や転売されると悲しいですよね、ですので、有料テーマの配布に置いては、themeForestのような別ライセンスをかぶせて配布できるサイトの方が好ましく、結果的に、より多くの高機能なテーマが、公式ディレクトリ以外で配布されています。