Googleスプレッドシート、文字列の結合(連結)方法まとめ

最終更新:2017-05-08 by Joe

グーグルスプレッドシートで、セル内に入力された文字列を連結して、ひとつづきの文字列したい時の方法をまとめます。いろいろな連結方法がありますので、全部書きます。お好みの結合方法を見つけて下さい。

演算子「&」で文字列を結合する

最も基本的な連結方法です。

「&」記号は、すなわち文字列の連結を表しますので、下記のようにセルに演算を入力します。

// 「&」演算子での結合例
="文字列を"&"結合"&”するよ”

上記で、「”(=ダブルクォーテーション)」で囲まれた文字列部分は、「セルへの参照」と置き換えることができますので・・、下記のように、セルを選択して、セル内の文字列を結合する演算が利用できます。

CONCAT関数で文字列を結合する

この方法はほぼ「&」と同様です。

// CONCAT関数での文字列の結合例
=concat("文字列を", "結合")

しかしながら、関数に渡す引数が、「文字列のみ」しかも、「2つまで」しか入力できませんので、「&」演算子に比べてなんだか使い勝手が悪い関数となっています。

筆者としては、使う機会が無いです。この関数を利用する場面はほとんどない、といってもよいのではないでしょうか。

CONCATENATE関数で文字列を結合する

CONCATENATE関数は、前述のCONCAT関数の欠点・使いにくさをすべて解決したような動きをします。

// CONCATENATE関数での文字列の結合例
=concatenate("文字列を", "結合", "するって", "いったでしょ?")

なんと、引数がいくらでも引き渡せるのです。

さらに!それだけではありません。引数に文字列だけでなく、「セルの範囲」を指定できるようになっています。

ご覧あれー:

第一引数に、範囲を指定してやることで、まとめて連結することができます。

複数の文字列の結合は、このCONCATENATE関数で決まり、と言って良いのではないでしょうか?

JOIN関数で文字列を結合する

すこし、趣向が違いますが、使い勝手のよい関数の一つに、「JOIN関数」があります。

// JOIN関数での文字列の結合例
=JOIN("", "あたなは", "文字列を", "結合", "したいですか?")

JOIN関数は、第一引数に、glue(グルー) と呼ばれる「連結子」を指定し、第二引数に配列を受け取る関数です。簡単にいえば、連続するデータを配列を、連結子を間に挟んでひとつづきの文字列に変換します。

とりあえず、こちらをご覧頂くと、わかると思います。

ビックリマークで、文字列が結合されました。

さて、第一引数はどんな文字列でも良い、ですので、「空文字」を引数として渡すと・・・

と言った感じで、見事範囲を連結することに成功しました。

 


以下、結合に関連して、参考情報です。

参考:結合文字列に「”」(ダブルクォーテーション)を含むときの対応方法

こちらは参考情報ですが、上記の&演算など、演算中で「”」を文字列として扱いたいときは、注意が必要です。

下記は、演算のエラーとなります。

// 失敗例
="文字列に"「"&"""&"」を含めたいの"。

 

スプレッドシートの演算中で(正確には、文字列オブジェクト内で)「”」を文字列として扱いたいときは「””」とする、という仕様(ルール)があります。これを利用します。

// 結合文字列に"を含める例
="文字列に"「"&""""&"」を含めたいの"。

// 出力結果
文字列に「"」を含めたいの。

ちょっと演算が読みにくくなりますが、仕様どおり、『文字列に「”」を含めたいの。』が出力されます。

また下記も別の例です。

// 結合文字列に"を含める例
="文字列に「"& char(34) &"」を含めたいの。"

// 出力結果
文字列に「"」を含めたいの。

char(34)は、演算中で、文字としての「”」を出力する関数です。引数にUNICODEの番号を入れれば、いかなる文字も出力できます。UNICODEのリストは、Wikipediaなどで、調べられます。

おまけ:split関数で、文字列を分離する

文字列結合とは無関係ですが、おまけです。

便利な関数にsplit関数があります。これは上記のJOINと逆の動きをする関数として知られています。

引数の順番がJOINと逆ですが、以下のように書けます。

// SPLIT関数を使った、例
=split("、", "句読点を、使わないでって、言ったのに・・・。")

こんな感じです。

演算式を入力した右側のセルを、分離した数だけ専有しますので、右側のセルを用意しておく必要があります。


文字列の結合に関しては、以上になります。お役に立ったでしょうか?

スプレッドシート文字列の結合と連結の参考リンク

Googleスプレッドシートの公式リファレンスも、最近になって、だいぶ見やすくなったようですw。リンク貼っておきす。