WordPressとは?についてシンプルに、かみ砕いて分かりやすく解説します。タイトルの通り「超」入門者に向けていますので、すでにWordpressの事を知っている方は、ご容赦下さい。
目次
WordPressとは?
WordPressとは、CMS(content management system)と呼ばれるソフトウェアです。その名の通り「コンテンツ管理」すなわち、ブログなどの記事投稿型のサイトを作るための、基盤となるシステムとして作られました。その後、機能が拡張され、2017年の今となっては、会社のコーポレイトサイトなど、あらゆる種類のウェブサイトに利用されるようになりました。
旧来、HTMLファイルのみで書かれたウェブサイトは、HTMLの知識がない人には更新が大変でしたが、WordPressのようなCMSを使えば、必ず「オンラインの管理画面」がついてきます。
管理画面をつかえば、知識がない人でも簡単にウェブサイトの更新作業を行えるようになるのです。
なぜ WordPress が人気なのか?
WordPressは世界で最もシェア(利用率)の高いCMSの1つです。人気の理由を4点まとめてみます。
1無償で利用可能(オープンソース)
WordPressはGPL(GNU Public License )準拠しており、オープンソースと呼ばれます。これにより、そのライセンスの規約の範囲内では、誰もが無償で利用することができます。
GPLについて
GPLの規約は、すごくおおざっぱには下記のようなものです:- 改変、改造、再配布、販売はすべて自由。
- 改変後のソースコードも必ずGPLで配布する。
これは、あらゆる人々によるソフトウェアへの貢献を促しつつ、かつ、誰かによってソースコードが独占される事を防ぎ、永久にオープンソース(無償で改変自由)であり続ける事を保証するための規約です。
一般的な利用者も知っておく必要がありますが、実際の利用に置いては影響をうけることは少ないでしょう。
2幅広い「テーマ」の選択肢
WordPressの人気の秘訣は、やはりその圧倒的な「テーマの選択肢の多さ」にあります。「テーマ」とは、WordPressの「見た目」だけを変更できる機能のことです。数多くのテーマの中から、自分の好きな見た目を選んで、適応できます。
また、テーマの多くはフリーで利用できます。もちろん、機能の豊富な有料テーマもあります。
3圧倒的なプラグインの数
ウェブサイトに必要となる機能は、利用者に応じて多岐に渡ります。これらのすべてのニーズを1つのソフトウェアに詰め込むと、機能が多すぎて、開発が大変になりますし、また、利用者にとっても機能が多すぎるソフトウェアは使いにくいものとなってしまします。
WordPressでは「プラグイン」という仕組みを利用して、必要な機能だけを選んで追加できる仕組みが整備されています。これにより、WordPress本体をできるだけシンプルに留めつつ、必要な機能だけを追加できるようなカスタマイズが可能になっています。
追加したいプラグインは、WordPressの管理画面から、検索し、クリックするだけで簡単にインストール刷ることができます。
圧倒的な利用者を持つWordPressだからこそ、今日も次々と新しいプラグインがリリースされています。
4継続的なバージョンアップ
WordPressは世界中で利用されており、日々機能の改善が続いています。なにもしなくてもどんどんバージョンアップされ、新しい機能が追加され続けるのです。
ブログサイトとしてのWordPress
もしあなたがブログを始めようとしているのであれば、間違いなくWordPressは選択肢の1つになると思います。筆者がおすすめできるブログサービスは下記の3点です:
- WordPress を レンタルサーバーで。
- WordPress を wordpress.com で。
- はてなブログ(他、外部ブログサービス)
詳しく見ていきます:
1WordPress を レンタルサーバーで運用
将来的に収益を目指す場合、開始時点からWordPressの利用を勧めています。なぜなら、収益の拡大を目指す過程で必ず直面する、「見た目の変更」「機能の追加・変更」「引っ越し」「データの修正」など、あらゆる局面で外部のブログサービスでは得られない自由度を得られるからです。
- サイトの見た目の選択肢の多さ
- サイトの機能カスタマイズのしやすさ
- ブログデータ移動(引っ越し)のしやすさ
- ブログデータ修正(一括変換など)のしやすさ
- ドメイン設定など、システム面の自由度
逆に、そのような自由度を得るために、ブログ開始時にケアすべき事がやや多くなっています。慣れてしまえばさほど大変な事はないのですが、特に初めてWordPressを開始する人は少しとっつきにくさを感じるかもしれません。
ちなみに、もし、サーバーを借りて、さくらレンタルサーバーがおすすめです。(筆者も、レンタルサーバーは、ほぼさくらインターネットを利用しています)国内では最大手ですので、さすがの安定感があります。
WordPressを使うのであれば「スタンダードプラン」がおすすめです。(2週間の無料お試しができます。)
ちなみに、ヘルプサイトも見やすいです。
2WordPress を wordpress.com で運用
wordpress.comは名前が混乱しますが、wordpressとは別にある会社で、wordpressを使って運営されているブログサービス(はてぶのようなもの)です。
自分のサーバーにWordpressを立ち上げるのほどの自由度は無いのですが、基本的にはデータが同じですので、WordPressへの引っ越しが非常にスムーズです。
3はてなブログなどの外部ブログサービス
誰でも気がるに始められるブログサービスです。特にここでは、機能性に深く触れませんが、最も簡単で、手軽に始めることができます。
運営の、株式会社はてなが運営するコミュニティサービス「はてなブックマーク」からの自然流入が、他のブログサービスよりも得やすいはずです。
機能もシンプルで使いやすいです。
難点をあげるとすれば、独自ドメイン名が「www」で始まるドメイン名しか許可されず、サブドメインを自由に利用できない点です。(例:blog.www-creators.comは不可能)はてぶ特有のシステム上の理由なのですが、そもそもドメインをこだわりだすほど、しっかりと運用したいのであれば、専用サーバーをレンタルしたほうがよいのかもしれませんね。
WordPressが向いているケース、そうでないケース
上述の通り、最も簡単に始められるのははてなブログのような外部サービスの利用です。もし、とりあえず始めたいのであれば、そちらを利用するのがおすすめです。
一方で、明確な目的を持っている下記のようなケースは、よく考える必要があります。
- 最終的にページビューを増やして、収益化したい。
- デザインをこだわって、自分のポートフォリオサイトにしたい。
- 会社サイトのようなサイトを作りたい。
長期的に規模の拡大を目指すのであれば、できるだけ早い段階でWordPressを利用しておくほうがよいでしょう。理由は上述の通りです。
wordpress.comは、基本的には「外部ブログサービス」の部類に入りますが、その基盤システムににWordPressが利用されているため、あとになって、自分のサーバーの独自WordPressへの移行が、比較的スムーズに行えます。
ですので、自分がどうすべきなのか決められない場合は、いったんwordpress.comで開始してみるのも選択肢かもしれません。
参考