概要
CSSプロパティ「transition-delay」は、トランジションを開始するまでの時間を指定することができます。指定した時間をすぎると、トランジションが開始されます。
しかしこのプロパティだけでは変化を与えることができません。このプロパティの他に、変化させたいCSSプロパティを指定する transition-property、始まってから終わるまでの時間を指定する transition-duration、変化の度合いを指定する transition-timing-function を指定するか、それらをまとめて指定できるショートハンドプロパティ transition を使用します。
<p>カーソルをグレイの部分にあててみてください</p>
<div class="transition"></div>
<style>
div {
width: 10%;
height: 50px;
background-color: #ddd;
}
div:hover {
background-color: #def;
width: 100%;
transition-property: all;
transition-duration: 1s;
transition-timing-function: ease;
}
div.transition:hover {
transition-delay: 1s;
}
</style>
取りうる値
値は、単位はs(秒)、ms(ミリ秒)で指定することができ、カンマで区切って複数指定することもできます。
{ transition-delay: 値}
値 | 説明 |
---|---|
時間 | 初期値は0です。 単位はs(秒)、ms(ミリ秒)で指定できます。 |
transition関連のプロパティの一覧
指定された値がそれぞれどういった振る舞いをするかは transition プロパティページで解説していますので、参照してみてください。
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
transition | 以下のプロパティをまとめて指定できるショートハンドプロパティ |
transition-delay | 変化が始まる時間を指定する |
transition-duration | 始まってから終わるまでの時間を指定する |
transition-property | 変化させたいCSSプロパティを指定する |
transition-timing-function | 変化の度合いを指定する |
使用例
よくみられる使用例で、マウスホバー時のアニメーションあります。ホバーしているボタンの背景色が変わることはよくありますが、そこにこのプロパティを使うと、その背景色の変化が滑らかになります。ユーザー体感を向上させる1つの工夫といえるでしょう。
「transition-delay: 1s」値を変更してみてどのような変化があるか確認してみてください。
<p>上記の内容を送信しますか?</p>
<button>はい</button>
<button>いいえ</button>
<style>
button {
padding: 10px;
width: 100px;
border-radius: 4px;
background-color: #fff;
}
button:hover {
background-color: #ddd;
transition-property: all;
transition-duration: 0.4s;
transition-timing-function: ease;
transition-delay: 0s;
}
</style>
仕様書